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<九州豪雨>被災者の心のケア課題 精神科医や看護師が巡回

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(Yahoo!ニュース「毎日新聞」・07/21)

 九州北部豪雨の被災地で避難生活が長引き、被災者の心のケアが課題となっている。被災のショックや疲労から不眠、食欲不振などを訴える人が目立ってきており、福岡、大分両県で医師や看護師らが巡回を強化している。今後、長期的にきめ細かいサポートができるかが問われそうだ。【円谷美晶、西嶋正法、田畠広景、青木絵美】


 「この先、どこに住めばいいのかと考えると眠れない」。自宅が流され、福岡県朝倉市内の避難所に身を寄せる同市杷木林田の女性(80)はそう言って心身の不調を訴えた。心臓も患っており、週2回程度のリハビリも通えず、足も痛むという。


 こうした被災者の話に耳を傾けるため、県看護協会は15日から朝倉市と同県東峰村に災害支援ナース33人を避難所に派遣している。災害支援ナースは被災者ケアについて研修を受けた看護師で、その一人の岡崎敦子さん(37)は血圧を測りながら被災者から話を聞く。「家や人が流される光景を思い出し眠れない」「家を失って先が見えない」など不眠や不安を訴える声が多いという。


 福岡県は、精神科医や保健師らで構成する災害派遣精神医療チーム(DPAT)を朝倉市と東峰村に派遣し、避難所などで被災者の心のケアに当たっている。20日現在、県内の避難者は625人だが、同日までに不眠や疲れなどを訴える相談が87件寄せられた。必要に応じて被災者に医療機関をあっせんする方針だ。


 大分県日田市では、大分大学医学部付属病院の精神科医らで構成されたDPATが9~18日に避難所でケアを続けた。延べ42人の男女に面接し、以前から抱える精神的な問題や被災の影響による不眠や不安を把握。今後は地元の医師や保健師らにDPATが得た情報を伝え、自宅に戻った被災者らを含めた長期的なケアを続ける予定だ。県西部保健所の池辺淑子所長は「先の見えない不安や膝や腰の痛みといった心身両面の負担が被災者を苦しめている。ケアが必要な人を把握し、きめ細かい支援を続けていきたい」と話している。


 福島県立医科大の前田正治教授(災害精神医学)は「時間がたってから、うつ病が引き起こされることもある。地域の保健師を中心に住民を回ったり、かかりつけ医が被災者の声を受け止めたりすることが重要。行政や専門機関は支援する側を支える体制作りも求められる」と話した。

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